リハビリテーションには、創造的な営みを共有する喜びがある

      2017/01/14

 

どうも、理学療法士の魚住です。

 

この仕事をやっていて感じるのは、

創造的な営み である,ということです。

そこに、この職業をやっている醍醐味であり、喜びを感じるのです。

 

人と関係する中で、何を創造できるのか?

何を生み出すことができるのか?

 

誰がやっても同じことにはならない。

誰と、どのように関係するのかという 関係性で、その結果が大きく変化する

 

なのに、あまり関係性という部分に焦点が当たらないのはなぜでしょう?

 

今回のブログでは、私自身の主観にはなりますが、

この創造的な営みの中身について、

私自身が、どのように考え、実践しているのか、

ということについての話を書き進めていきたいと思います。

 

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頭で考えるよりも、感性を開いて身体で感じることが重要である

 

リハの際に、患者さんや利用者さんの

空間をどのように構築するのか?

それは、難しい問題です。

 

適材適所で、判断しながら、

必要だな、と思うところを構築していく。

 

 

私の場合の話にはなりますが、

頭で色々と考えるよりも、

まずは『違和感』を大事にしています

 

『直感』で気になるところ。

なぜか分からないけど、意識がそこに向いてしまう。

そういった部分に意識をフォーカスしてみて、

後から考えています。

 

 

何を考えるのか?、というと

なぜ、そこが気になったのか、ということです。

 

『違和感』を感じる部分がある、

ということは無意識の領域で何かを感じ取っている。

情報を受け取っている、ということになります。

 

全て理由は後付けです。

頭で考えられることって、多くの場合、

先入観や思い込みで情報処理をしてしまいます。

 

それは、多くの盲点をつくり出してしまうことになる。

大事なことを見落としてしまうことにも

つながりやすい、ということでもあります。

 

 

頭で考えられることって、限界があります。

同時に、複数の情報処理ができない。

 

だから、身体で考えること が大事だと思っています。

 

これまでの経験で身につけてきたこと、学んできたことを

身体にインストールしておくと

身体で多くのことを考えることができるようになる。

 

複数の情報処理をも可能とする のです。

 

 

『違和感』なんて、まさにそれです。

顕在意識には上がってこない、意識化、言語化できない情報を

無意識の世界では、何かを感じ取っている。

 

それはつまり、身体で考えているということなのです。

身体が『違和感』を感じ取っている。

 

 

『違和感』を感じ取った瞬間は、なぜそこの部分が

気になったのかは分かりません。

 

でも、一つ一つ謎解きをしていくことで

“つながり” がみえるようになってくるのです。

 

 

そこが気になったのはなぜか?

気になった部分だけをみても、その答えは分かりません。

 

気になった部分と、そこの周囲の部分との関連性から

どんどん広げていって

全身との関連性まで、つなげていく。

 

そうすることによって、なぜそこが気になったのか?

ということの、一つの仮説がみえてくる。

 

 

その仮説は正解かもしれないし、正解じゃないかもしれない。

なので、実際に検証作業もやっていくわけです。

 

気になる部分を改善したら、その周りの部分は

どのように変化するのか?

全身への影響は、どのように変化するのか?

そういったことを検証していきます。

 

自分が立てた仮説が正しければ、気になる部分を改善したら

良い影響を与えることができるようになります。

 

 

その気になる部分だけの改善ではなく、

他の部分にも良い影響がみられる。

そうやって、部分と全体の両面から

評価をしていくことが重要なのです。

 

 

空間の構築をどのように考えるのか?

 

さて、空間をどのように構築していくのか、

という話ですが、

下からつくるのか、上からつくるのか。

どっちを意識させるのか、という問題があります。

 

下を意識させる方が良いときもあるし、

上を意識させる方が良いときもある。

 

理想としては、しっかりと地面とコンタクトしている

“グラウンディング”

天から吊られている感覚 の両方が、

同時に内包している状態をつくり出すことです。

 

最終的には、その状態に持っていきたい。

 

 

多くの場合は、まずは地面とのコンタクトですね。

しっかりとグラウンディングできる状態をつくり出していきます。

 

なぜなら、地面とのつながりを感じられないと

不安定になってしまうからです。

 

その不安定感が、不安や恐れにつながってしまうのです。

 

 

『安心感』が大事ですよね?

 

身体を必要以上に緊張させずに、姿勢保持や動作が行えること。

その状態を獲得するためには、地面とつながって

『安心感』を得ることが重要になってきます。

 

地面としっかりコンタクトできているから、

全身の緊張を高めなくて済むようになる。

 

 

下がグラグラしていると、

上はもっとグラグラすることになるので

ふわふわした状態になってしまいます。

 

これは、とても不安定な状態であると言えるでしょう。

地に足がついていない状態

になってしまうのですから。

 

 

なので、いかにグラウンディングさせることができるのか?

そこが大事になってきます。

ただし、地面への意識が過剰になってしまうと

今度は、『居着く』という問題 が生じてしまいます。

動けないってことです。

 

地面と接地したままだと安心感があるし、安定感がある。

その状態から、移動することで安定性が崩れる。

それが怖いのです。

不安になってしまうのです。

 

 

気持ちは動こうとしているけど

身体が心についていかない、ということが起こるのです。

 

だから、地面への意識が過剰になりすぎないように

グラウンディングの意識を高めていくことが重要になってきます。

 

そこで大事になってくるのが、上への意識です。

天から吊られている意識。

 

 

これがあれば、地面への執着、

すなわち、 “居着く” 問題は解決できます。

 

グラウンディングの意識は、地面とのつながりを強化するためには

欠かせない事ですが、それだと動けなくなる。

腰が重い状態になってしまうのです。

 

なので、天から吊られる意識が出来ると

身体に  “浮き身” がかかる ようになる。

 

イメージとしては、スケートリンクで

スーッと氷上を滑るようなイメージです。

または、リニアモーターカーのように

地面からわずかに浮いて、スーっと移動するようなイメージです。

 

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意識の在り方、使い方で、身体が大きく変化する

 

先ほど、天から吊られる意識と、グラウンディングの意識の

両方が同時に内包している状態が理想である、

ということを書きました。

 

ここまで書いてきたことを踏まえてみると

地面とのつながりを感じながらも、地面に居着くことなく

移動がスーっと氷上を滑るような感覚で動けたら、

とても快適に動けると思いませんか?

 

そのような身体遣いを手に入れることは可能なのです。

 

 

それを手に入れるために重要となってくるのは

やはり『意識』です。

 

・意識の在り方

・意識の使い方

それを学習していくことで、可能となるのです。

 

 

グラウンディングが必要な部分は、下方向への意識。

天から吊られる意識が必要な部分は、上方向の意識。

 

どのように、その空間において

意識を身体に反映させるのか?

 

そこは、患者さんや利用者さんの姿勢や動きを観察しながら

適材適所で意識をつくり上げていく必要があります。

マニュアル化できない部分ですね。

 

 

目の前の患者さんや利用者さんの状態をみて

どのように構築していけば良いのか、

ということを直感的に判断していかなければいけないのですから。

 

ちなみに、天から吊られる意識、浮き身がかかると

下肢で頑張っている感覚ってなくなります。

 

脚で踏ん張らなくてもよくなる。

脚での頑張り感は、全く必要ではなくなるのです。

 

それほどまでに意識の状態によって、身体の使い方

というものが大きく変化する。

 

 

だからこそ、セラピスト自身がまずは

自分の身体で体験し、理解しておかないといけないのです。

 

セラピスト自身が身体で理解しているからこそ、

目の前の患者さんや利用者さんに指導することができるのですから。

 

自分にはないものは、患者さんや利用者さんには提供することはできない。

それは、このブログでも何度もお伝えしていることですね。

 

 

上への意識と、下への意識。

どのように身体を、その空間において

より自由で、快適に存在させることができるのか?

それは、意識の在り方に大きく左右されるのです。

 

意識の在り方、というのは

情報ですよね?

 

どのような情報によって、身体が存在しているのか?

快適な、自由度の高い身体を構築するために

情報操作が重要になってきます。

 

どのような情報を与えて、その情報によって

何を、どこに、どのように創造していくのか?

 

結果も、もちろん重要ですが、

創造のプロセスが重要なのです。

 

どのように、“それ” が創造されたのか?

そのプロセスにこそ、価値があると思っています。

 

 

まとめ

 

リハビリテーションというのは、

どこまでも創造的な営みだと思うのです。

 

既存の空間を破壊して、さらにより良い空間を再構築していく。

 

そうやって、段階的により良いものを創造していく

プロセスだと思うのです。

 

 

その創造的な営みに参加していること、

共同作業でつくり上げていく喜びこそが

醍醐味であると、私は感じています。

だからこそ、この仕事をやっているのだと思うのです。

 

創造性がある から。

 

創造性にこそ、価値がある

と思っているからやっている。

あなたは、どう思いますか?

 

ということで、今回のブログは以上になります。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

 

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