専門家だからといって特別な存在にはなれない

      2017/01/15

 

どうも、理学療法士の魚住です。

 

私自身がこのブログを通じてお伝えしたいことの本質は

セラピスト自身だけではなく、患者さんや利用者さん自身の

意識を高めるという目的を持っています。

 

患者さんや利用者さんから求めれるものが高くなれば、

それに伴い、セラピスト自身も自分自身を高めていかないといけない。

そうやって、相互作用により、お互いの質が高まっていけば

より良い循環が起こると考えているからです。

 

 

私たちセラピストも、時代背景とともに

セラピストとしての在り方や働き方も変化してきています。

 

これから先、ますます厳しくなっていくであろう業界で

“いち” セラピストとして生き残っていくために

欠かせないことの重要な一要素として、

時代の流れを読む 、ということがあります。

 

そして、時代の変化に柔軟に対応する 能力が欠かせません。

 

 

そのことを踏まえ、今回のブログでお伝えしたいことは、

『横並びの関係性』の時代になった

という話について書き進めていきたいと思います。

 

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縦のつながりから、横のつながりの時代へ

 

セラピストと患者さんや利用者さんとの関係って、

セラピスト側の認識としては、

まだまだ縦の関係性が強いのではないかと思うのです。

 

でも、時代は随分変わりました。

縦の時代から、横の時代に変わった のです。

それがどういったことなのか、理解できますか?

 

 

分かりやすい例でいうと、

昔なら医者というだけで、自分よりも

立場が上の存在になっていました。

 

“医者” とか、“先生” という肩書き?があることで、

権威ある存在なので、ある意味医者の言うことは絶対的である。

そのような『縦』の関係性があったと思います。

 

・学校なら、先生の言うことは絶対的である

・家なら、父親の言うことは絶対的である

 

このような『縦』の関係性があったと思うのです。

昭和世代なら、このような縦の関係の中で生きてきたから

ここで書いていることを体感的に理解できると思います。

 

 

でも、そうじゃない世代。

つまり『横』の関係性の中で育ってきた世代からすると

全く理解できないことだと思うのです。

 

医者のどこが偉いの?

先生のどこが偉いの?

親や目上の人間のどこが偉いの?

そういった感覚を持っているのが、一般的でしょう。

 

このように、随分と時代は変化して

縦の関係性から、横の関係性になったのです。

それがどういったことを表すのか?

そこが大事なところですよね。

 

 

誰でも専門家になれる時代

 

今は、“超” がつくほど情報化社会になりました。

その結果、ネットで調べればいくらでも

自分の知りたい情報を得ることができる。

 

それは、ブログなどを読んでいるあなたなら、

理解できると思いますが、

様々なプチ専門家、にわか専門家を増産しているのです。

 

ちょっと頑張って勉強すれば、その道の専門家になれる。

そのような時代なのです。

下手をすると、本職の人よりも知識や情報に詳しい。

そういった人も少なくないのです。

 

 

だから、理学療法士という立場で働いてはいますが、

患者さんや利用者さんの方が、自分の持っている病気や

抱えている疾患に対しては、詳しいということが十分あり得るわけです。

 

知識や情報量が凄い患者さんや利用者さんは、

もちろんいます。

 

それは、自分自身のことだから、

自分の抱えているものを、より詳しく知りたい、

という思いから知識や情報を得ていったのでしょう。

 

そのこと自体は、何も悪いことではない。

 

 

問題は、自分自身が得た知識や情報を自慢げに話す、

ということです。

自分の方が詳しいんだぞ、という態度ですね。

そういう人って、少なからずいるものです。

 

そういう人が患者さんや利用者さんとしてあたった場合に

セラピストとして、どのような関係性を

構築すれば良いのでしょうか?

 

 

誰もが、専門家になれる時代です。

それは、他人事ではない。

 

自分自身が得た知識や情報をセラピストには

あえて話さずに、あたかも知らないかのように

接してくる患者さんや利用者さんもいると思います。

 

そのような患者さんや利用者さんとあたった場合、

あなた自身が、知識や情報不足だとその患者さんや利用者さんから、

信頼感を得ることはできないでしょう。

 

 

自分よりも、知識や情報量が明らかに不足している。

 

もし、あなた自身が逆の立場なら

そんなセラピストのいうことを信じられるでしょうか?

自分のことを任せたいと思うでしょうか?

思わないと思います。

 

 

理学療法士という資格自体に影響力はない

 

このように、セラピストの立場というものは

超情報化社会の中で、ある意味

厳しい状況に置かれている 

そのように捉えることができると思います。

 

だから、縦ではなく、横の関係性になっているというなのです。

別に、国家資格を持っているからどうとか、

専門家だから、どうとか

そんなことは何も関係ない。

 

 

横の関係性が進んでしまった世の中で、

じゃあ、一体理学療法士として、何を提供できるのか?

そこが大事になってくると思います。

 

正しい知識、正しい情報を

目の前の患者さんや利用者さんに提供する。

そういったことは必要なことでしょう。

 

 

でも、それは論理的にいくら正しさを証明しながら話したところで

患者さんや利用者さん自身が、知識や情報を

たくさん持っている人であるなら、何の効力ももたない。

患者さんや利用者さんの満足度を上げることはできないのです。

 

 

そういった場合は、患者さんや利用者さんの話を

一旦受け入れた上で、セラピスト自身の見解を話す。

または、知識や情報をそのままお伝えするのではなく、

体験をもとにした話をお伝えする。

 

そうやって、知識や情報の伝え方をズラさないことには

患者さんや利用者さんの満足度は得られないのです。

その結果、不信感だけが積もり積もっていくことになります。

 

 

 

どのように関係するのか?

そこが大事なんです。

 

横の関係性の時代なのですから、そういったことを踏まえて

どう関係するべきなのか?

そこをセラピスト自身が考えなければいけません。

 

 

上に立とうとせず、横並びの関係性を構築すること

 

セラピストは、『先生』ってよく言われます。

私は『先生』って呼ばれることに、

あまり良く思っていませんが・・・。

 

別に『先生』だからって、何も偉いわけでも何でもないのです。

権威があるわけでもない。

 

 

横並びの関係性の中で、何を提供できるのか?

そこを考えないといけません。

 

いくら、患者さんや利用者さんのことを想って

こういうことをやっておいて下さいね、と言っても

それは一昔前なら『先生』が言っていたから

やらないといけないって思われていたことも

 

今では、『先生』がこれをやっておいて下さい、

って言っていたけど、それってどうなん?

って感じの人が増えているわけです。

 

 

権威もない、信頼感もない。

そんな状態では、何も影響力がないのです。

 

何が提供できるのか?

そこに答えなんてものはありません。

 

影響力がない。

ゆえに、目の前の患者さんや利用者さん自身のことを想って

どうしたら価値を提供することができるのか?

そこを考えないといけないのです。

 

 

一つの手としては、相手を受け入れつつ、

セラピスト自身のこれまでの経験をお伝えして、

両者の考えや経験を交えて、新たな何かを創造すること。

 

そういった関係性を築けると良いのではないかと思うのです。

 

どちらが上とか、下とか

そういった縦の関係性になるのではなく、

お互いに横並びになってみる 

 

そこで、お互いの出せるものを出し合いながら

より良い方向に進んでいくために、何を創造できるのか?

 

 

そういうことをやっていけば、

創造性が生まれると思うのです。

 

私の方が、詳しいとか

私の方が、専門家だからとか

そういった変なプライドなんて必要ないのです。

 

 

専門家=偏った人

 

専門家っていっても、

何かに偏っている人でしかない のです。

 

そこに、違う世界を交えてみれば

これまでには生まれなかった新たな世界を創造できる。

 

そのような創造的な関係性を構築することが

お互いの新たな可能性や能力を開花することになると思うのです。

 

 

勘違いしないようにしないと、結局のところ

自分自身が損をすることになります。

恥ずかしい思いをすることになります。

 

時代はすっかり変わってしまったのです。

国家資格を持っていても特別な存在にはなれない。

 

『先生』って呼ばれる仕事をしているから偉いわけでもない。

みんな横並びで、フラットな関係なのです。

 

まとめ

 

フラットな関係だからこそ、創造できるものがあります。

上も、下もないから『調和』が生まれます。

『一体感』も生まれます。

 

どちらが上で、優位で、とか

そういう方向性に走ってしまうから

分離してしまうのです。

衝突してしまうのです。

 

そんなものは必要ありません。

本来、上も下もない。

同じ人間であるし、何も偉くもない。

権威もないのです。

 

そこを勘違いした “痛い” セラピストにならないように

気をつけていきたいものです。

 

 

私自身もそうでしたが、変なプライド、プロ意識が偏ってしまうと

どんどん『調和』とはかけ離れていってしまいます。

 

専門家になればなるほど、お互いの世界を共有できない状態になる。

かけ離れてしまっているからこそ、交れなくなる。

全く相手にされなくなってしまうのです。

 

『調和』や『一体感』を生み出そうと思えば、

相手をコントロールしようという発想は捨てて、

まずは目の前の相手を受け入れること、尊重することから始めるしかありません。

それが、『調和』の道なのです。

 

『調和』が生まれるから、『一体感』が創造される。

そして、そこに新たな “何か” が創造される空間や “場” が生み出される。

 

 

このブログで何度も書いていることになりますが、

多くのセラピストが “自分が” という意識 を持っている。

それは自分自身という存在への “執着” です。

 

そこから抜け出せない限り、目の前の相手と調和することはできません。

分離したまま、つながれない、

距離感を感じる関係性しか構築できないのです。

 

それでは、相手の可能性や能力を引き出すことなんてできないですよね?

 

時代の流れは、めまぐるしく変化しています。

その “流れ” を読めないと、

時代の変化に柔軟に対応できないと、

あなたという存在自体が、取り残されていくのです。

 

ただ、専門性だけを高めていけば良い時代は、

とっくに終わりました。

時代背景とセットで、あなた自身の存在価値を

高めていかなければいけない。

 

そこを、あなた自身で考えてみましょう。

 

ということで、今回のブログは以上になります。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

 

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