立ち上がり動作の “極意” とは床反力を捉えることである!

      2017/01/04

 

どうも、理学療法士の魚住です。

 

今回のブログでは立ち上がり動作について、私自身の経験を踏まえた話をお伝えしていきたいと思います。

 

立ち上がり動作をどのように評価し、その評価をもとに、どのようにより良い動作獲得へと導いていくのか?

もちろん、専門校で学んだ内容というのは少しは出てきますが、そういった教科書的なものではより良いものを創造することはできない。

重要なものは、臨床というリアルな場で学び取ることができるものだからです。

 

今回のブログを最後まで読んで頂けると、

立ち上がり動作について、より幅の広く、深い世界を感じられるようになると思います。

 

 

“評価” と “治療” は分けてやらない

 

立ち上がり動作だけではなく、他の動作についても評価と治療は別々に行うものではありません。

 

ここでは『治療』という言葉を使いましたが、私自身は『治療』という言葉は使いません。

しかしながら、多くのセラピストが使っている『治療』という言葉を使うことが、一般的で分かりやすいと思うので、あえて『治療』という言葉を使います。

 

“評価” と “治療” は、同時進行のものです。

動作練習と評価は、同時に行うものである。

そのように、私は捉えています。

 

リハの対象となる患者さんや利用者さんは、自分一人で立ち上がり動作を行える人もいらっしゃいますが、そうじゃない方の方が、多いと思います。

だから、リハの対象となっている。

 

 

なので、患者さんや利用者さんから遠い距離でセラピストが離れたところから動作を観察する、という場面が、そう多くないと思うのです。

立ち上がり動作を介助する中で、その患者さんや利用者さんの評価をしつつ、

また、より良い動作獲得へと導いていく。

このようなプロセスが、エネルギー効率の面から考えてみても重要になると思います。

 

 

何度も量を多く繰り返すのではなく、質を重視して、身体により良い動きをインプットする 。

体力面や、集中力といった観点からも

何度も何度も、ひたすら量を繰り返す、というプロセスは適切ではない、と考えます。

 

 

立ち上がり動作において、重要視しているもの

 

私自身が、立ち上がり動作の際に、とても重要視しているものがあります。

 

それは何だと思いますか?

少し考えてみて下さいね。

 

 

何か思い浮かびましたか?

 

 

私が立ち上がり動作の際に、とても重要視しているものは『床反力』です。

この『床半力』をいかに捉えることができるのか?

 

『床反力』を捉えた上で、身体を連動させて、『床反力』を活かした立ち上がりができるのか?

そこに意識を向けています。

 

この『床反力』を捉える、ということが、どういうことなのかというと

患者さんや利用者さんの身体に触れて、立ち上がり動作を行うときに、セラピスト自身の身体に『床反力』を感じ取るのではなく、相手の身体の中に『床反力』を感じ取る、ということなのです。

 

具体的な話をすると、立ち上がり動作には屈曲相と伸展相があります。

この屈曲相の中で、座位の状態から体幹前傾とともに、骨盤が前傾する、という動きの要素があると思います。

体幹の前傾、骨盤の前傾に伴い、支持基底面が、座面から足底面に移動します。

このときに、体重も足底面に移動することになります。

 

足底面に体重がのると、地面から『床反力』が返ってきます。

 

この『床反力』が返ってくるところまで、体幹と骨盤の前傾を行う、ということが立ち上がり動作における屈曲相での重要な部分です。

適切な角度というものがあるわけです。

 

この角度、というのは体幹と骨盤前傾の角度のことを言っています。

そして、この角度は◯度といったようなマニュアル的な数値はありません。

その人自身にとっての適切な角度というものがあるのです。

 

 

それは、外側から見て分かるものではなく

実際に身体に触れてみて、相手の身体と、地面を感じ取りながら『床反力』を捉えていくものです。

 

行き過ぎたら、大腿部の前側の筋肉を過剰に使わせることになって頑張らせてしまうし、足りなさ過ぎたら、立てなくなってしまうのです。

ざっくりとした説明にはなってしまいますが・・・。

 

色々と書き出すと、どんどん話が膨らみ過ぎるので、今回のブログでは『床反力』ということをテーマに話を書き進めていきます。

 

 

重力場でいかに、“重力” と調和できるのか

 

屈曲相で、体幹と骨盤の前傾が起こることで、足底面に体重がのる。

 

その体重負荷により、地面から『床反力』が生じることになる。

これが重力を活かす、ということに話がつながってきます。

 

この地球上で生きる、ということは重力場で生きる、ということです。

 

重力といかに調和していくことができるのか?

 

 

重力と調和できなければ、重力に負けてしまい、姿勢保持や動作が行えない、ということに陥ってしまいます。

また、重力負荷によって筋肉の負担が大きくなってしまう、ということも生じてしまうのです。

 

それではエネルギー効率も悪いし、調和できている状態とは程遠い状態になってしまいます。

 

 

重力と調和する、というのは

重力負荷を、身体の負担として抱えたまま姿勢保持や動作を行うことではなく、重力という身体にかかる負担を逆に活かす、ということ なのです。

 

より具体的にいうと

重力を活かすためには、骨を使うことが欠かせない条件となります。

 

骨で立つ ということ。

身体の組織の中でも、最も剛性が高く、支持性が高い骨を使うこと。

それが欠かせないことなのです。

骨の支持性を最大限に活かす、ということが『骨で立つ』ということ なのです。

そういった身体づかいを体現できてこそ、重力を活かすことが可能となるのです。

 

 

『骨で立つ』ということができることでなぜ、重力を活かすことが可能となるのか?

そこをお話ししておきましょう。

 

骨というのは人体の組織の中で最も剛性が高い、というのは先ほど書きました。

 

剛性が高い、ということは

骨をきちんと捉えて、地球の中心に向けて適切な位置関係を構築することができれば地球の中心から、骨を押し返す力が返ってくる、ということなのです。

 

 

骨の重みを感じることができると、重力の作用によって、地球の中心に向かおうとするベクトルが生まれます。

それが、地球の中心に引き寄せられる力になるのです。

 

その地球の中心に向かう力が発生していると同時にそれと反対方向に向かう力というのも存在します。

 

その力が釣り合っているから姿勢保持が可能となる。

釣り合っていなければ、姿勢保持ができないのです。

その力とは、冒頭から書いているように『床反力』なのです。

 

 

これは、地球の中心に向かう方向とは、真逆に向かう線のようなものですね。

 

立ち上がり動作における、『床反力』の起こりを捉える瞬間というのは、

地球の中心から地面まで伸びてきている線とつながるような感覚を感じます。

 

それは “線” なのですが、捉える瞬間は “点” なのです。

 

“点” で捉えると、すぐさま “線” に変わる。

そのような感覚です。

 

 

より感覚が鋭敏になれば、その “点” というのは、とても小さな小さな点として感じられます。

まさに、ここしかない、といったような感じで、そこに合わせないと骨で立てない、といった感じなのです。

 

その “点” を捉えて立ち上がり動作を行えると不思議なくらいに、筋肉の力を必要とせずに立ち上がることができる 

逆に、その “点” を捉えることができないと筋肉の仕事量を増やしてしまう、ということになるのです。

 

 

きちんと『床反力』を捉えることができるようになること。

それは、その “点” を明確に感じ取ることができることなのです。

 

“点” をきちんと感じ取ることができれば、そこに身体をフィットできることが可能となります。

フィットできるようになると、地球の中心から地面まで、すでに来ている力を骨の中に通すことができるようになるのです。

 

 

イメージしやすい言葉でいうと

重力は地球の中心に向かって引き寄せる力だとすると、その反対に地球の中心から天の方向に向かって進む “上昇力” といった感じでしょうか。

 

上昇力のような力を得ることができるのです。

ゆえに、その上昇力に身体をフィットさせていけば、より筋力を必要としない立ち上がり動作が可能となるのです。

そのためには、骨を活かすことですね。

 

 

身体の筋肉の緊張が高い状態では骨を感じ取ることができません。

そもそも身体が凝り固まった状態では、骨が筋肉から解放されないのですから、骨の重みを感じ取ることができないのです。

 

筋肉がゆるまないことには、骨の重みが発生しないのですから。

重みが発生しないということは、地球の中心を感じ取ることができない、ということになりますよね。

だから、骨を活かすことができないし、骨で立つことができないのです。

 

 

立ち上がり動作における伸展相で重要となる筋肉がある

 

ここまで、立ち上がり動作における屈曲相の話をしてきました。

伸展相の話に移りたいと思います。

 

伸展相というのは、どこからが伸展相になるのか?

それは、臀部離床 だと思います。

 

この臀部離床が起こるときに重要なことは何でしょうか?

 

それは、大臀筋とハムストリングスに適切な緊張がかかっている 、ということです。

 

言い換えると、屈曲相で体幹と骨盤の前傾が起こり、足底面の体重がのったときに、適切な緊張が、大臀筋とハムストリングスにかかる、ということなのです。

 

それをつくり出すために重要なことがあります。

それが何かというと、屈曲相の体幹と骨盤前傾の際に膝と股関節が屈曲していく際に

膝関節の屈曲の際に、膝の位置が前方にズレないこと です。

 

わずかに膝の位置が前方に移動するのは許容範囲としても行き過ぎる、

つまり膝関節が屈曲し過ぎることは避けなければいけないのです。

 

 

その理由は、そうなってしまうと大臀筋とハムストリングスに適切な緊張がかからない、

ということだからです。

その代りに、大腿部前面の 大腿四頭筋に力が入ってしまう からです。

 

それは、マズい状態なのです。

 

 

大腿四頭筋は、膝関節を伸展する作用をもつ筋肉ですが、

立ち上がり動作の際に、そこが働いてしまうと臀部離床してから 体幹部を後方に押し戻す作用 が生じてしまい、体幹部が支持基底面内から外れてしまうために後方に転倒しそうになってしまうからです。

 

 

床半力を捉え、つなげていくために欠かせない要素は、大臀筋とハムストリングスを使えることである

 

立ち上がり動作というのは、大まかにいうと開始姿勢では座位姿勢で、そのときの支持基底面は座面を中心としたものとなります。

立ち上がり動作の最終形は、立位です。

立位姿勢の支持基底面は足底面を中心としたものです。

 

この 座面から足底面という支持基底面への空間移動こそが立ち上がり動作というもの なのです。

 

 

これを先ほどの話と照らし合わせて考えてみると

大腿四頭筋を使うことによって、屈曲相で体幹部を立位の支持基底面内に移動したにも関わらず、体幹部が押し戻されるカタチになり、立位の支持基底面から体幹部がはみ出ることになるのです。

 

それでは、非常にエネルギーを使いますし、そもそも、立位の支持基底面内に収まらないので、立ち上がることができなくなるのです。

このことから分かるように

体幹部を立位の支持基底面である、足底面からなるべくはみ出ないようにしたままで伸展相を構築することが重要である、ということなのです。

 

それを行うために必要な要素が、

大臀筋とハムストリングスに適切な緊張がかかるようにする、ということなのです。

 

屈曲相の際に、体幹と骨盤前傾が起こる際に

大臀筋とハムストリングスに適切な緊張がかかるようにコントロールする、ということなのです。

 

それができれば、屈曲相から伸展相への移行がスムーズに可能となります。

 

 

屈曲相から伸展相への移行をスムーズに移行するためには『床反力』を的確に捉えること。

そして、捉えた上で大臀筋とハムストリングスに適切な緊張がかかるようにコントロールする、ということ。

この2点がとても重要になってきます。

 

 

イメージとしては、スキーのジャンプですね。

膝のバネではなく、お尻のバネを効果的に使ってジャンプしている。

あのイメージです。

 

『床反力』と捉えると同時に、

大臀筋とハムストリングスに適切に緊張がかかっていれば、『床反力』を骨に通して、地面から膝、股関節、背骨と順番に連動してつなげていくことができるようになります。

 

大臀筋とハムストリングスの緊張が抜けてしまっていると、『床反力』を地面から上へと立ち上げることができないのです。

なので、『床反力』を活かすためには、大臀筋とハムストリングスの緊張が欠かせないのです。

これは、とても重要なことなので、しっかりと押さえておいて下さい。

 

さて、ここで一つ重要なことを書いておきますが、

ハムストリングスは、股関節周りで使うことが重要なのであって、決して膝関節周囲で使われることがないように して下さいね。

 

 

立ち上がり動作とは、座位から立位への支持基底面への空間移動である

 

先ほど、立ち上がり動作とは、座位姿勢における支持基底面から立位姿勢における支持基底面への空間移動である、ということをお伝えしました。

 

これは、介護者向けに立ち上がり介助の方法指導を行う際に

座位姿勢において、足部の位置を膝関節が90度以上の屈曲位にならないように、足部を身体側に引き寄せて、膝関節が90度よりも曲がった状態を初期設定とする、ということをお伝えします。

 

膝関節の屈曲角度は、座面の高さやその人自身の体格などの身体状況を踏まえて調整しますが、

立ち上がり介助において重要なのは、介助する側も、介助される側も身体的な負担が少なくなるように工夫することが重要となります。

 

 

なぜ、足部を手前に引くのか?

それは、座位姿勢における支持基底面と立位姿勢における支持基底面の距離が遠ければ、それに伴って筋力を必要とする動作となってしまうからです。

支持基底面の距離が近ければ、それだけ空間の移動距離というものが少なくて済みますから、それほど筋力を使わずに動作が可能となる 、ということです。

 

ただ、近ければ近いほど良いのかというと、それはよろしくない。

近すぎると、今度は立ち上がり動作における屈曲相は体幹部の前後方向の空間移動ですが、

その前後方向への移動が少ないと、空間移動が上方向への移動がメインとなってしまいます。

 

上方向だけの空間移動となると、これまた重力という負荷がかかりますから、筋肉への負担がかかってしまうことになる。

なので、バランスというものが重要になってきます。

 

 

体幹と骨盤を前傾した際に、適切に大臀筋とハムストリングスに緊張がかかるような、足部の位置(膝関節の屈曲角度)が重要となってくるのです。

なるべく最小限の体幹と骨盤の前傾で大臀筋とハムストリングスに緊張をかけることができれば『床反力』を捉えて、『床反力』を活かして抗重力活動である伸展相へとスムーズに移行することが可能なのです。

 

 

その体幹と骨盤の前後傾は、意味のある “動き” なのか?

 

立ち上がり動作練習の中で、体幹と骨盤の前後傾だけを部分的に練習することがあると思います。

そのときに、足に体重をのせて、という指示を行うか、セラピストが誘導すると思います。

その際、セラピストは一体何をやっているのか?

そこを、もっと丁寧に扱わなければいけません。

 

ただ、体幹と骨盤の前傾だけをやっていても、それは立ち上がり動作における足底面に体重をきちんとのせる、ということができていないのですから。

見た目には、頭部の位置が足部のところまで移動することができていても、足底面に体重をのせることができていない。

 

それはつまり、『床反力』が返ってくることはないし、大臀筋とハムストリングスに適切な緊張をかけることにはつながらないのです。

よって、それは ただ体幹と骨盤の前後傾運動をしているだけ なのです。

 

 

そんなことをしても、伸展相にはつなげることができないですよね?

 

このような練習をやってしまっているセラピストは伸展相へと移行する際に、指示や誘導として『膝を伸ばす』ということに意識が向いてしまいます。

患者さんや利用者さんに『膝に力を入れて!』とか、『膝を伸ばして!』とか、そのようなことを言ってしまうのです。

それは、よろしくない。

 

使うべきところが間違っている。

 

先ほども書いたように、使うべきところは大臀筋とハムストリングスなのです。

膝に意識を向けさせてしまうことで、大腿四頭筋の意識が高まります。

その結果、その筋肉を優位に使ってしまうことになる。

 

それだと、体幹を後方に押し返す作用をしてしまうので、立位における支持基底面内から体幹部がはみ出てしまうのです。

 

 

それで立てないことはないですが、より頑張らなくてはいけない立ち上がり動作になってしまうのです。

頑張らなければできない動作になってしまう。

そういった意識を相手に植え付けてしまうことになるのです。

 

 

使うべきメインの関節は膝関節ではなく、股関節である

 

使うべきは、大臀筋とハムストリングスです。

ここに適切に緊張をかけることができれば、わずかに臀部離床が起こり、スムーズに伸展相に移行することが可能となるのです。

 

伸展相に移行する際に『床反力』を捉えて、股関節が起点となって体幹の伸展、膝関節の伸展が起こることが目指すべく理想的なプロセスとなります。

 

ここで、体幹の伸展と書きましたが、

腰背筋や、背部の筋肉の緊張が過剰に高まるような明らかな体幹の伸展というものは必要ではありません。

 

体幹部が股関節を起点として、“起き上がる” といった捉え方で良いと思います。

 

伸展相でのメインとなる動きの源は股関節 なのです。

 

股関節の伸展によって、体幹部が起き上がり、膝関節も伸展が起こってくる。

膝関節の伸展がメインではないのです。

これができないセラピストが少なくないのです。

 

 

その原因は、セラピスト自身の身体づかいがよろしくないから。

何がよろしくないのか、というと膝関節周りの筋肉の緊張が高く、股関節周りでの筋肉の活動ができない、ということです。

 

股関節周りと書きましたが、重要なのは大臀筋とハムストリングスを使える、ということなので、股関節後面での筋活動、ということですね。

 

 

この大臀筋とハムストリングスを使える、ということが何よりも重要な要素となってきます。

ハムストリングスというのは、『軸』を形成するための重要な筋肉である 腸腰筋と拮抗関係にある筋肉 です。

 

『軸』については、過去記事である以下のブログを参考にしてみて下さい⬇︎

あなたが軸を学ぶなら、迷わずこの一冊! icon-external-link 

 

 

 

いかに重力と調和し、理にかなったエネルギー効率の良い身体づかいができるのか?そのためには『軸』が欠かせない!

 

ハムストリングスが使える、ということは

腸腰筋にも影響を与えているということなので、立ち上がり動作においても体幹部の安定性を確保するために腸腰筋の活動が起こっている、ということになります。

 

さらに、『軸』を形成するための重要な筋肉なのですから、腸腰筋とハムストリングスが働くことで、『軸』を形成することができる、ということにもなるのです。

 

『軸』を活かした立ち上がり動作ができる、ということでもあるわけです。

 

 

 

『軸』が活かせるから、より『床反力』を適切に捉えることができる。

『床反力』を適切に捉えることができるから、より骨の支持性を活かした立ち上がり動作ができる。

骨の支持性を最大限に活かした立ち上がり動作ができるから、より筋肉の活動を最小限にすることができる。

 

このように、エネルギー効率の側面からみても

理にかなっているし、省エネで動作が可能となる のです。

 

 

より相手に頑張らせない動作を導くことができる

 

これが、動作練習においては重要なことですよね?

いかに頑張らせることなく、楽に快適で、安全な動作が可能なのか?

 

そのためには、重力を感じるということ、『床反力』を感じること。

そして、『軸』を活かした動作となること。

こういったことが重要となってくるのです。

 

 

『コツをつかむ』の “コツ” とは、骨なのです。

体がゆるまないことには、骨を感じられない。

骨を感じ取ることができないと、地球の中心を感じ取ることができない。

地球の中心を捉えることができないと、『床反力』を捉えることができない、という関係性があるわけです。

 

“ゆるむ” ということが、骨を感じ取り、地球の中心を捉えることが可能となり、『床反力』を感じ取ることができる。

 

その結果、『床反力』を活かして、骨で立つことが可能となる 

それが、『軸』の形成につながるのです。

 

 

まとめ

 

今回のブログでは立ち上がり動作についての話をお伝えしてきました。

重要なことは、『床反力』を捉えるということ。

『床反力』を捉えるということが、セラピストと関係する患者さんや利用者さんの立ち上がり動作を、より良いものへと創造することができる、ということなのです。

 

重力場という環境の中で、いかに重力と調和した関係性を構築することができるのか?

そのような視点に立ってモノゴトを考えてみたとき、この『床反力』を感じ取り、捉えて、活かすこと。

それが、とても重要なことになってくるのです。

 

この『床反力』を活かすことができるようになると、立ち上がり動作だけではなく、立位姿勢や歩行動作を、より良いものへと

創造することができるようになります。

 

 

そのためには、あなた自身がまずは “ゆるむ” こと 

“ゆるむ” ことなくしては、『床反力』を感じ取ることはできないし、あなたの姿勢や動作を、より良いものになることはないのです。

重力場で、調和できない身体づかいのままに生きていくことになる。

 

あなた自身が、重力と調和のとれた関係性を構築できない限り、あなたと関係する相手には、より良いものを提供することはできないのです。

 

あなた自身が持っているもの以上のものは目の前の相手には提供することはできない。

そこを忘れてはいけません。

 

ということで、今回のブログは以上になります。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

 

 

 

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