セラピストの罪

      2018/11/28

 

どうも、理学療法士の魚住です。

 

今回のブログのテーマは、

『セラピストの罪』です。

 

タイトルにもしましたが、これは本当に本当に

深刻な問題であると思っているのです。

 

多くのセラピストが犯してしまっている可能性がある

『セラピストの罪』。

 

 

この問題について、ぜひ一緒に考えて頂きたいと思うのです。

本当に、深刻な問題だと思っているからこそ、

このブログでも問題提起として書いてみたいと思います。

 

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セラピストの罪とは?

 

『セラピストの罪』って、具体的に

どんな “罪” なのか?

 

 

私自身が、今現在担当させて頂いている利用者さんの話を

例にお話していきましょう。

 

脳出血を発症して、運び込まれた病院のセラピストに

大きな不信感を持っているということです。

 

なぜ、不信感を持つようになったのかというと、

セラピストの価値観や思い込みを

利用者さんに押し付けられている

ということを感じていたからです。

 

 

これは、本当に多くの方から聞くことです。

 

 

例えば、歩行動作の中における、この動きは

・こうするものである

・こうじゃなきゃいけない

・これこそが正しい動きである

 

このように、セラピストの考えを患者さんや利用者さんに

ガッツリと押し付けている、という話です。

全くひどい話です。

 

本当に、良い姿勢や、良い動作を獲得しているなら、

何もこんな問題提起をすることなんてないのです。

 

 

でもね、明らかに

『それって、本当にいいの?』

っていう姿勢や動作を指導して、獲得させているわけです。

 

これって、ある意味『洗脳』ですよ!

セラピストの自我を押し付け、セラピストの理想像を

患者さんや利用者さんに押し付けている。

その結果、どう見ても “宜しくない” 姿勢や動作を

つくり出してしまっている。

 

 

このこと自体も、大きな問題なのですが、

それと同時、大変な問題があるわけです。

 

それが何かというと、一度つくり上げたものを再構築する過程が大変だという問題 です。

 

人は変化を嫌う生き物です。

こういった特性がある。

 

だから、一度つくり上げたものが

良い、悪い、に関係なく

それを捨てるとか、壊す、

ということに人間は大きな抵抗を示すのです。

 

 

一度つくり上げたものを壊して、

新たなものに(より良いものに)再構築していくプロセスに

大きなコストがかかる、ということなのです。

 

中には、セラピストに指導されたものが、

正しいものであると認識している、

思い込んでしまってる患者さんや利用者さんは少なくない。

 

 

その一方で、私自身が今現在担当させて頂いている

利用者さんのように、『何か違うんじゃないか』

という疑問を抱えながらリハを受けて来られた方もいる。

 

前者の方が、問題なのです。

 

 

これって大、大問題です!

 

タチが悪い。

 

これが正しいと思い込んでしまっているのですから、

それを壊すのは、なかなか簡単ではない。

 

そこには、時間もかかるし、色んな面で

エネルギーコストがかかります。

 

 

 

その一方で、後者の方は

セラピスト次第で、簡単に新たな姿勢や動作の再構築が可能です。

 

私自身が現在担当させて頂いている利用者さんは、

発症してからリハを受け持っていたセラピストに

大きな不信感 を持ったままリハを受け続けてきました。

 

セラピストの指導することを受け入れられなかった からです。

 

 

 

なぜ、受け入れられなかったのか?

 

 

それは、指導されている内容と

利用者さん自身が、感じている感覚に

大きなズレがあったから です。

 

利用者さんの感覚としては、身体が良いと思っている状態があって

それとは異なるものを、セラピストから押し付けられていたのです。

 

これは、こう!

このときは、こう!

その指導に疑問を感じていたわけです。

 

 

あなたの提示するものを受け入れてもらえていますか?

 

『何か違う!』

『心地よくない!』

『違和感がある!』

 

患者さんや利用者さん自身に、

納得のいくものを提示できていない。

 

 

それでは、『信頼関係』の構築ができません。

患者さんや利用者さんの可能性や能力を引き出すには
信頼関係の構築なくしてはなし得ないのです。

 

セラピストが指導している内容が、患者さんや利用者さんに

受け入れられないものは、問題でしかないですよね?

 

 

受け入れられないのであれば、きちんと説明する必要がある。

なぜ、それが大事なのか?

なぜ、それが重要なのか?

 

きちんと筋を通して、説明できているならいいと思うのです。

でもね、できていない。

セラピストの考えをただ押し付けているだけでしかない。

 

だから、納得されないのです。

不信感でしかない のです。

 

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主役は患者さんや利用者さんであり、セラピストではない

 

先ほどから例に出している、私自身が担当されている利用者さんは

私が担当させて頂いてから、めまぐるしい変化を起こされています。

毎回の変化幅、成長、進化の度合いが、素晴らしい。

どんどん良くなっていく。

 

それは、その利用者さんのニーズをきちんと把握して

そこにすり合わせていく、ということをやっているからです。

『信頼関係』が構築されているから、私自身が提示したものを

受け入れてもらえるし、

私自身を信頼した上で、積極的に色んなことに挑戦して頂ける。

 

 

これは、こう!

これは、こうじゃなきゃいけない!

という指導や提示ではなく

 

利用者さんの感覚を大事にしながら、

より世界が広がるように

様々な選択肢を提示していく。

 

 

選ぶのは、利用者さん自身です。

セラピストは、世界を広げるための選択肢を

いくつか提示するだけです。

 

そういった選択肢を持ち合わせていなかったら、

ただ、セラピストの考えを押し付けるだけになってしまいます。

 

 

『違和感』を積み重ねないために、常に対話が欠かせない

 

常に『対話』です。

今、この動きはこうなっています。

こういう意識を持ってみると、どうですかね?

問いかけてみる。

 

そこで利用者さんが、快適に動けるのであれば

それを採用するでしょう。

 

でも、身体で感じる違和感があれば、

『何か違う!』って思ってしまうわけです。

 

 

そういったものを積み重ねさせない。

それが大事なのです。

 

一つ一つ丁寧に、『快』を積み重ねていく。

『違和感』を積み重ねていくわけではない のです。

 

『違和感』の積み重ねは “百害あって一利なし” です。

 

たとえ小さな違和感であったとしても、

それが積もり積もれば、大きな問題となる。

そうなってしまっては、『不信感』にしかならないのです。

 

 

どんなに小さな違和感でも、それを解消するように意識する。

そういった積み重ねが、後々効いてくるのです。

 

それが患者さんや利用者さんとの『信頼関係』を

深いところから構築することになり、

患者さんや利用者さんの可能性や能力を

引き出すことになるのです。

 

セラピストがきちんと選択肢を提示できれば

患者さんや利用者さんは、自然とより良い姿勢や動作を

獲得していくのです。

 

それを知って欲しい。

 

あまりにも “無知” なセラピストが多いんじゃないのか?

と問題提起したくなるわけです。

 

 

主役はセラピストではないのです。

患者さんや利用者さんなのです。

 

あなたの提示しているものを、どう感じているのでしょうか?

納得していますか?

受け入れてもらってますか?

 

受け入れてもらっているから問題ない?

それも、違います。

 

 

常に、それって良いのか?

っていう視点を持っていないといけないのです。

 

そういう視点を持っているからこそ、

セラピストは、患者さんや利用者さんとの共同作業で

より良いものを創造していけるのです。

道を開いていけるのです。

 

 

何が正解なんてない。

だからこそ、患者さんや利用者さんとともに

見つけていくのです。

 

ただそこに、セラピスト自身の考えや主張の

押し付けがあってはならない 

 

 

身体は『答え』を知っている。身体の声を聴くことが重要である。

 

 

より良いものって何なのか?

 

 

それは、セラピストの頭の中で考えることではなく、

目の前の患者さんや利用者さん自身の身体と対話する中から

見つけ出していくものなのです。

 

なぜなら、『答え』は身体が知っているから。

 

身体が『快』をもとに、

『答え』を導き出すことができるからです。

 

 

セラピストはあくまでも、サポーターなのです。

セラピストが洗脳してはいけません。

セラピストの頭の中の世界を押し付けない。

 

『対話』できるセラピスト

患者さんや利用者さんに寄り添えるセラピストが

一人でも増えると人生がもっと花開くのになぁ、ってボヤキでした。

 

これ以上『セラピストの罪』が増えないように願いながら、

ブログを書き終えたいと思います。

 

ということで、今回のブログは以上になります。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

 

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